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このブログでも散々連呼している「メタボ」ですが、医療上で言う「メタボリック症候群(シンドローム)」と少しニュアンスが違うことがあります。

もちろん、私自身は医療上の「メタボリック症候群」認定されたところからブログが始まっているので、間違いではないです(苦笑

ですが、「メタボ体型」などと使うように、お腹周りが太い中年太りの別称のように使われてもいますよね?

そこで今回は、医療上の「メタボリック症候群」の診断基準のお話です。

目次

そもそもメタボリック症候群とは?

ナースバッテンポーズ

メタボと言う言葉・・・もうすっかり定着しちゃいましたね。

2008年からは医療保険に加入している人にはメタボ検診というものが義務付けられています。

私もしっかりメタボ認定されまして・・・

「はい、あなたはメタボなので健康指導を受けて下さいね!」

そう言われて、なんとも悲しい思いをしたのを覚えています(遠い目

なんでここまでしっかりとやるのか・・・

と言うのは、医療費の高騰をなんとかするという目的なんでしょう。

メタボリック症候群が重大な病気の元になると言われているからなんですね。

メタボの親玉は?

メタボリック症候群の親玉として最も憎まれているものは何か知ってますか?

そうです、奴ですよ!

内臓脂肪の奴です!(コンチクショー

メタボリックシンドロームイメージ

中年太りの一番憎いやつですね。

内臓脂肪がたくさん貯まると、当然腹回り(腹囲)が大きくなるのは道理。

なので、現在は腹囲(腹回りの寸法)が第一条件になっています。

内臓脂肪が何に悪いのか?

この内臓脂肪というものはとっても曲者らしいです。

内臓脂肪は高血糖、脂質異常、高血圧の原因と言われています。

この3つの疾患は動脈硬化につながる疾患なんですね・・・

動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中などの原因ですから、日本人の死亡原因の上位を占めているわけです。

 

脂質異常という言葉に聞き覚えのない人がいると思います。

特に私と同世代の人で、今まで健康だった人かな?

昔は高脂血症と言われていたんですが、中性脂肪とコレステロール値が高いことを悪いことだと決めつけていましたね。

ですが、現在では総コレステロールよりも、その中のHDLコレステロールの値が低すぎることが原因だと分かってきたようです。

中性脂肪が高すぎで、HDLコレステロールが少なすぎ・・・というのが良くないということで、脂質異常症と言われるようになりました。

メタボリック症候群の診断基準

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2005年に策定されたメタボリック症候群の診断基準が現在でも使われているようです。

ただ腹囲が大きくて内臓脂肪があるだろうという話だけではありません。

2つの基準を満たすことで認定となります。

内臓脂肪の蓄積量についての基準

内臓脂肪の蓄積量については、腹囲(ウエスト寸法)で推定して基準が作られています。

男性は85cm以上、女性は90cm以上で第一条件クリアです!(悪いことよ?

この数値が内臓脂肪の量が100平方センチメートル以上だと思われる基準なんですって。

動脈硬化の危険因子についての基準

上にも書きましたが、動脈硬化の危険因子は血糖値・血圧・血清脂質の3つですね。

このうち2つに該当するのが第二条件です。

それぞれの判断基準は以下の通り。

血糖値は空腹時の血糖値が 110mg/dL以上。

血圧は最大血圧が 130mmHg以上、または最小血圧が85mmHg以上。

血清脂質は中性脂肪が150mg/dL以上、またはHDLコレステロールが40mg/dL未満。

現在の基準を簡単に1文で説明すると

お腹周り(腹囲)が基準値以上であって(内臓脂肪の蓄積量基準)、

血糖値、血圧、血清脂質の3つのうち、2つ以上に異常がある人(動脈硬化の危険因子基準)。

ということになります。

私は認定当時、腹囲は100㎝オーバーで、血糖値と中性脂肪が高かったですね(遠い目

血圧だけは優等生だったんですが、時間の問題だよ?なんて言われていたのを思い出します。

2018年以降の基準は?

今の基準だと、腹囲がオーバーしない限りメタボ認定されないことになっていますが・・・

どうも腹囲が基準値内でも、動脈硬化の危険因子を持っている人もかなりいるようです。

そこで、厚労省が新しく基準を作り直して、2018年から新しい基準にする予定があるそうです。

動脈硬化の危険因子があるかどうかが最初の条件で、その時点で指導が入りそうなのかな?

その上で、腹囲がオーバーした人には、痩せろー!ダイエットしろやー!という圧力がさらに加わるということになりそうですね(汗

メタボリック症候群の診断基準まとめ

病院で医者と面談イメージ

メタボリック症候群(シンドローム)の医療上の定義は、腹囲だけでなくてその他の異常も合わせて判断されます。

第一条件が、腹囲が男性 ≧ 85cm、女性 ≧ 90cmであること。

第二条件は、動脈硬化の危険因子の高血糖、高血圧、血清脂質異常のうち2つ以上にあてはまること。

この二つの条件にあてはまると、晴れてメタボ認定されてしまいます(汗

メタボのままでいると、動脈硬化になる可能性が高くなりますので、しっかりと改善していかないとダメですね。(耳が痛い

2018年からは、腹囲の部分が必要条件では無くなるかもしれませんので、生活習慣病にもっと気を配る必要があります。